2020年7月の熊本豪雨で11人が亡くなった熊本県芦北町で24日、追悼式が営まれた。遺族代表の矢野解光(ときみつ)さん(76)は、来年に金婚式を迎えるはずだった妻まさ子さん(当時67)を失った。「なにもしてやれなかった」と悔やむ気持ちを祭壇に語りかけた。
追悼式では冒頭、出席者全員で黙禱(もくとう)を捧げた。金子恭之総務相、竹崎一成町長、木村敬副知事が式辞を述べた後、遺族代表として、自宅で土砂崩れに巻き込まれ、まさ子さんを亡くした解光さんが追悼の言葉を述べた。
解光さんは2年前の7月4日朝を振り返った。
「6時30分ごろ、ドーンと爆弾が落ちたような音と強い揺れがあり、自宅前の山が崩れ、一瞬の間に家が押しつぶされました」
地区の区長から避難の呼びか…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル