あす29日も西日本の日本海側を中心に断続的に雨で、九州北部は非常に激しく降るおそれ。あさって30日になると発達した雨雲は太平洋側に移るでしょう。
九州北部で記録的な大雨
きょう28日(水)は、九州北部で記録的な大雨となり、大雨特別警報が発表された佐賀県、福岡県、長崎県では、8月の降水量の平年値の2倍を超える大雨となった所がありました(大雨特別警報は午後2時55分に大雨警報に切り替わりました)。そのほか中国地方や東海、関東でも局地的に雨雲が発達し、あちらこちらでどしゃぶりの雨に。神奈川県の箱根町では1時間に77.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。
木曜も日本海側を中心に激しい雨
これらの大雨をもたらした前線は、あす29日(木)も九州北部から山陰沖を通って関東付近に延びるでしょう。九州の西海上から発達した雨雲が次々と流れ込み、きょうと同じような場所、九州北部など西日本の日本海側を中心に、強弱をつけて断続的に雨が降りそうです。
九州北部では今夜からあす朝にかけて局地的に非常に激しい雨が降り、土砂災害の危険度の高い状態が続きます。また、お住まいの地域でいったん雨の降り方が弱まっても、上流で降った雨により、川の水かさが一気に増える恐れもあります。中国地方も朝にかけて、近畿北部や北陸は昼頃にかけて局地的に激しく降るでしょう。東海や関東は午前中を中心に雨雲のかかる所がありますが、午後は晴れ間が広がり、残暑が厳しくなりそうです。
金曜からは太平洋側に発達した雨雲
あさって30日(金)は、前線が九州南部から関東北部に延び、発達した雨雲のかかるエリアが変わります。あすまでは西日本の日本海側が中心ですが、あさって30日(金)は九州南部や四国など太平洋側で雨の降り方が強まるでしょう。31日(土)も前線は同じような所に停滞するため、太平洋側を中心に雨が降りやすく、局地的に雨雲が発達することも考えられます。前線の動きによっては、今後、強い雨の降るエリアが変わる可能性がありますので、最新の予報をこまめに確認してください。
日本気象協会 本社 中川 裕美子
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