釜石が教えてくれた「勇気づける力」 会社やめたラガーマンの熱い夢

 1985年、新日鉄釜石ラグビー部は日本選手権で初の7連覇を達成した。屈強な男たちが体をぶつけながら前進していく姿は「北の鉄人」と呼ばれ、全国のファンに愛された。

 同じ年、佐伯悠(ゆう)さん(36)は神奈川県で生まれた。大学卒業後の2007年、新日鉄釜石の後継にあたる釜石シーウェイブス(SW)に入団。「ラグビーの街」でプレーすることに胸を膨らませていた。

 ところが、当時、チームは低迷していた。選手は練習に遅刻し、活気もない。「釜石にとってラグビーは過去のものか」

 11年3月11日。あわてて逃げた高台で、津波にのみ込まれる街を見た。

佐伯さんは2020年に転勤で釜石を離れ、釜石SWも退団しました。ところがある新聞記事を機に、釜石に戻ることを決めました。

スタンドに大漁旗、涙ぐみ応援 そしてW杯…

 釜石に来てから結婚した妻も…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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