緊急事態宣言下の「ステイホーム」を徹底するため、福岡都市圏の各漁港などで釣りを禁止する対応が広がっている。高齢者が多い宗像市などの離島も、釣り・観光目的での渡船利用の自粛を呼び掛けている。
福岡市は大型連休中に釣り客増加が見込まれるとして、唐泊(西区)や志賀島(東区)など市管理の8漁港について「釣り禁止」を決定。1日から駐車場を閉鎖するなどして関係者以外の立ち入りを制限した。
「外出自粛」の長期化の一方で、港では釣りを楽しむ家族連れなどが増加。糸島市が、好釣り場として知られる野北漁港を含む市内全漁港でいち早く「釣りNO!」を断行した余波もあり、糸島半島の福岡市側の西浦や唐泊では釣り客増加が顕著になっていた。
同市は須崎埠頭(ふとう)(中央区)ほか、物流系岸壁も釣り禁止とし、百道(早良区)や愛宕浜(西区)の海浜公園も同様に対応。津屋崎(福津市)など県管理の漁港も釣りはできなくなっている。
一方で、宗像市や新宮町などの離島は「医療態勢が脆弱で、重症化しやすいとされる高齢者が多い」と、島関係者以外の来島見合わせを強く要請。宗像市は本土の神湊港、鐘崎港での釣りも禁止している。
「釣り禁止」の拡大に、ファンからは戸惑いの声も。1日、福岡市西区の防波堤でさおを出していた建設業男性(43)は「釣りぐらいはいいのでは。休業中、ずっと家の中だと精神的に持たない」と漏らした。 (床波昌雄、竹森太一)
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース