福岡県久留米市の筑邦銀行東合川支店で2015年7月に起きた強盗未遂事件で、強盗未遂と建造物損壊、銃刀法違反の罪に問われた指定暴力団道仁会系組幹部、下川大被告(42)の裁判員裁判初公判が8日、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)であり、下川被告は「私はやっておりません」と無罪を主張した。
冒頭陳述で検察側は、事件後に被告が使用する倉庫で火災が起き、焼け跡から拳銃などが見つかったと説明。銀行内の防犯カメラ映像についても「犯人と被告の身長、体形が符合する」とし、被告が事件の犯人だと述べた。
弁護側は、別の組員が被告に「強盗に失敗した」と犯行を打ち明けたと説明。この組員が倉庫に拳銃などを置いて逃げたと告げたため、被告が燃やして処分しただけだとして、「人違いで起訴されている」と無罪を主張した。
起訴状によると、下川被告は同年7月24日午後3時すぎ、久留米市東合川5丁目の同支店に押し入り、行員に自動式拳銃を向け「金を出せ。早くしろや」などと脅迫、拳銃を3発発射して天井を損壊したとされる。当時、支店内にいた行員18人と客数人にけがはなかった。
西日本新聞社
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