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19歳でイタリアに渡った東京・代々木公園のポルトガル料理レストラン「クリスチアノ」を開く佐藤幸二さんは、その後フランス、イギリスを経て、仏教に関心が湧いたため、20代半ばごろでタイ・バンコクへ向かいました。
カフェレストランで働き始め、タイ国内のレストランの賞を受けたり、雑誌やテレビ番組に出たりするようになりました。
これまでにはない発見も、タイでありました。
住んでいた街中のアパートでは、部屋にコンロがありませんでした。家で料理をする時には、住人同士で卓上コンロを貸し借りするのが日常茶飯事。複数の調理器具を広げるのではなくひとつで、いわば「ワンパン」で料理を済ませることも多かったそうです。
「ワンパン」料理は他にもありました。当時、佐藤さんはアフリカ系のレストランでDJをしていました。そこで料理を教えてくれたのは、セネガル人の友人のお母さん。店のキッチンに立ち、セネガルの郷土料理「チェブジェン」を直伝してくれました。
鍋に野菜を入れて、トマトペーストや唐辛子などを入れてコトコト煮ます。スープができたら野菜を取り出し、今度は魚を煮ます。パセリやニンニク、パクチーをすったものを魚にあらかじめつめておくので、香りも豊か。魚が煮えたら最後に生の米を入れて、おかゆ状にします。
佐藤さんは東京・渋谷で「ポ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル