鎌倉の観光客がV字回復 大河ドラマ効果? ゆかりの地に多くの人

芳垣文子 足立朋子

 【神奈川】鎌倉市は5月31日、2022年に訪れた観光客数は延べ1196万人で、前年から82%増えたと発表した。22年10月に個人の外国人旅行客の受け入れが解禁されるなど回復に向かい、調査しているすべての施設で前年を上回った。

 主な観光地では鶴岡八幡宮586万2567人(前年比206・6%)▽各寺社368万8120人(同185・2%)▽鎌倉海岸125万5804人(同125・1%)▽銭洗弁財天51万7752人(同166・1%)など。

 市観光課は、NHKの大河ドラマ鎌倉殿の13人」が昨年放映され、鶴岡八幡宮の境内に設置された大河ドラマ館をはじめ、関連施設やゆかりの地に多くの人が足を運んだとみている。

 鎌倉市の観光客はコロナ禍前の2019年以前は毎年2千万人前後が訪れていたが、21年は市が統計を取り始めてから最少の656万人まで落ち込んでいた。

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 藤沢市も昨年の観光客数は約1700万人で、コロナ禍前(2019年の1929万人)の水準には戻らなかったものの、前年比で27・3%増加したと発表した。

 宿泊費や飲食代などを合計した消費額ベースでは約779億円(前年比29・1%増)だった。最も伸びたのが7~9月で、海水浴場が通常通りの期間、開設できたことや、江の島頂上部にある庭園「サムエル・コッキング苑」をリニューアルし、入場者数が過去最多の99・7万人を記録したことなどが要因とみている。(芳垣文子、足立朋子)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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