コロナ禍で中止となった長岡まつり大花火大会の予定日だった2日夜、新潟県長岡市で4発の花火が打ち上げられた。75年の節目を迎えた長岡空襲の犠牲者への慰霊と、新型コロナウイルス終息の願いを込めた。
日本三大花火の一つの長岡花火は、1488人が犠牲になった1945年8月1日の長岡空襲の犠牲者の慰霊と復興を願い、毎年行われてきた。今年は戦後初の中止となったが、主催する長岡花火財団は花火の意義だけは伝え続けようと「慰霊と平和への祈り」(3発)に加え「新型コロナウイルス感染症犠牲者の慰霊と早期終息を祈願する花火」(1発)の計4発の尺玉(直径約30センチ)を打ち上げた。
空襲で父と姉を失った金子登美さん(86)は「長岡花火は年々にぎやかになって慰霊の意味が隠れがちだったけど、図らずもこういう形になり、75年前のことに思いを巡らす人も増えたのではないでしょうか」と話す。
4発の尺玉の後、市民らは自宅前などで「慰霊・復興・平和」の思いを込め、手持ちの花火に点火した。3日も行われる。(伊丹和弘)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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