長崎は9日、米軍による原爆投下から76年を迎えた。長崎市の平和公園では午前10時45分、平和祈念式典が始まった。長崎市の田上富久市長はこの日の平和宣言で、今年1月に発効した核兵器禁止条約を「核兵器のない世界」実現の始まりと位置づけ、6日の松井一実・広島市長と同様、日本政府に署名・批准を求める予定だ。
式典は新型コロナウイルスの感染防止のため、昨年同様に規模を縮小。参列者は例年の1割の500人程度となる。中満泉・国連事務次長や64カ国の代表も参列する予定で、米国など核保有国7カ国が含まれる。
式典では、今年7月31日までに新たに死亡が確認された3202人の名前が記された原爆死没者名簿が奉安される。名簿に記された総数は18万9163人になる。水を求めて亡くなった犠牲者に水や花を捧げ、原爆投下時刻の午前11時2分に黙禱(もくとう)する。被爆者代表として、過去最高齢の岡信子さん(92)が「平和への誓い」を読み上げる。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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