米田悠一郎
広島県で国が定める被爆地域の外で「黒い雨」を浴びた84人が被爆者と認められたことを受け、長崎県の中村法道知事と長崎市の田上富久市長は2日、長崎でも被爆者の認定対象を拡大するよう、厚生労働省に要望した。
要望書では、被爆地域の外にいたために「被爆者」ではなく「被爆体験者」とされている人を含めた長崎の人も、「黒い雨」を浴びた広島の人と同様の事情にあると主張。健康被害など個別の事情を考慮し、被爆者と認めるよう求めた。
オンラインで厚労省と結んで要望し、同省で被爆者援護を担当する正林督章(とくあき)・健康局長が対応した。要望後に報道陣の取材に応じた中村知事によると、正林局長は「要望を大臣に伝える」と応じたという。(米田悠一郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル