長崎ランタンフェス、来場42万人減 新型肺炎で大打撃

 9日に閉幕した今年の「長崎ランタンフェスティバル」の来場者数は約56万人で、前年に比べて約42万人減った。長崎市が発表した。中国を中心に、新型コロナウイルスの感染が広がったことが影響したとみられ、来場者数は過去10年間で最も少なかった。

 ランタンフェスティバルは毎年、中国の春節(旧正月)にあわせて開く約半月間の催しで、今年は1月24日~2月9日の17日間。近年は100万人前後が訪れる一大イベントになっており、市は今年も100万人の来場をめざしていた。

 だが、開幕前に新型コロナウイルスの感染が拡大。期間中に長崎港に寄港予定だったクルーズ船9隻のうち3隻がキャンセルになり、中国人観光客が減った。中国の芸術団3組も来日できず、公演が取りやめとなった。

 感染の拡大により、日本人の間にも人混みを避ける傾向が強まり、市外の観光客が離れた上、市民の来場も伸びなかった、と市は分析する。担当者は「新型肺炎の影響をここまで受けるとは」と話した。(米田悠一郎)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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