気象庁は14日午前2時15分、長崎県と佐賀県に大雨特別警報を発表した。「経験したことのないような大雨」となっており、土砂災害や浸水などの何らかの災害がすでに発生している可能性がきわめて高いという。「命の危険が迫っているため、直ちに身の安全を確保しなければならない状況」だとして最大級の警戒を求めている。
気象庁によると、14日午前3時半時点で、大雨特別警報の対象市町村は長崎県東彼杵町、川棚町、波佐見町、佐賀県多久市、小城市、武雄市、大町町、江北町、白石町、嬉野市。
長崎県と佐賀県では、線状降水帯が発生して大雨になっている。東シナ海では発達した雨雲が連なっており、今後も猛烈な雨を伴って九州北部を中心に流れ込む恐れがある。14日未明の緊急会見で気象庁の担当者は「今後、現在発表されている地域以外にも大雨特別警報を発表する可能性はある。決してこれで大丈夫という状況ではなく、むしろ予断を許さない状況だ」と呼びかけた。
気象庁は14日午前5時50分、福岡県に大雨特別警報を発表した。同日未明には長崎県と佐賀県にも発表されており、対象地域は3県に広がった。これらの地域では「経験したことのないような大雨」となっており、何らかの災害がすでに発生している可能性がきわめて高いという。「命の危険が迫っているため、直ちに身の安全を確保しなければならない状況」だとして最大級の警戒を呼びかけている。
この日午前5時50分時点での対象市町村は福岡県久留米市、小郡市、大川市、大木町、長崎市、長崎県西海市、佐世保市、東彼杵町、川棚町、波佐見町、佐賀市、佐賀県多久市、小城市、武雄市、大町町、江北町、白石町、鹿島市、嬉野市。
これらの地域では避難所へ行くことにこだわらず、川や崖から少しでも離れた頑丈な建物の上の階などへの避難が必要となる。外へ出ることも危険な場合は、崖から離れた2階以上の部屋に移動するなど、少しでも命が助かる可能性の高い行動が求められる。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル