長引く停電 観光にも影響
千葉県で続く、大規模な停電。
そんな中、17日から多くの公立学校で授業が再開された。
南房総市の富浦小学校では、全校児童210人中、欠席はわずか3人。
久しぶりに子どもたちの笑顔と元気な声が校舎に響いた。
しかし千葉県内では、今も停電が続き、17日午後11時現在、およそ5万5,000軒で電気が使えない状態となっている。
長引く停電、そして台風による建物への被害は、地域の重要な産業である観光にも深刻な影響を及ぼしている。
東京湾に面した、富津市の観光名所「鋸山」。
東京や神奈川からのアクセスも良く、普段は多くの観光客が訪れるが、停電や施設の損傷などで営業ができず、再開のめども立っていないという。
営業再開には少なくとも1年以上
一方、館山市にある創業45年の人気温泉旅館。
中に案内されると、そこには生々しい台風の爪痕が残されていた。
旅館 海紅豆・山崎攻さん:
この壁は水が垂れて膨らんでいて、ここら辺一帯です。(これ全部?)全部です。
屋根が飛ばされ、吹きさらしになった部屋。骨組みごとなくなっていた。
台風が直撃した当時、部屋に人はいなかったというが、被害は至るところに。
飛ばされ、真っ二つに折れた卓球台。
さらに海が一望できる足湯も飛ばされてきたがれきが手付かずのままに。
旅館 海紅豆・山崎攻さん:
ここまでひどいと、ある意味開き直れるぐらいの感じですね。この3連休、次の3連休と満室の予約をいただいていました。お客さまに『すみません、キャンセルお願いします』と電話させていただいた。
営業再開には、少なくとも1年以上。
予約客には、キャンセルのお願いをしたという。
旅館 海紅豆・山崎攻さん:
今は金銭面というところ、その間、従業員をどう食べさせていけばいいのか、そっちの方が不安はあります。
人気旅館を襲った台風の猛威。
観光など、地域経済全体の被害状況について、千葉県は、現地調査を進めているが、停電が長引くなど、まだ把握するのは困難としていて、その全容は明らかになっていない。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース