長引く被災地のインフラ復旧…宿泊施設不足が壁、拠点づくりを強化へ

 能登半島地震の被災地で、水道や道路といったインフラの復旧作業が長期化している。大きな要因が、現地に宿泊できる施設がほとんどなく、1日に限られた時間しか作業できないことだ。復旧を加速させるため、石川県は現地での宿泊所の整備費を新年度予算案に盛り込むなど、拠点づくりに乗り出している。

 小雨が降る7日、輪島市役所から約500メートル離れた市中心部で、東京都水道局の職員らが水道管の破損状況を点検し、復旧作業にあたっていた。1日に進められるのは数百メートルにとどまるという。

 甚大な被害が出た「奥能登」(輪島、珠洲、能登、穴水)の4市町では、今も約2万戸が断水中だ。輪島市によると、市内の上水道管は全長約600キロ、下水管は約170キロで、ほぼ全域の約1万戸が断水している。担当者は「漏水箇所が多すぎ、少しずつしか水道管を直せない」という。

もともと少ない奥能登の宿泊施設、応援職員は日帰りで作業

 市内で全壊した住宅は2千棟…

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能登半島地震

1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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