長男殺害で実刑判決の元農水次官を保釈…異例の決定の背景には残された妻の存在?(FNN.jpプライムオンライン)

殺人罪で実刑判決を受けた被告の保釈…なぜ?

長男を殺害した罪で懲役6年の実刑判決を受けた元農水次官・熊沢英昭被告(76)が保釈された。

【画像】保釈され車に乗り込む元農水次官・熊沢英昭被告

今年6月東京・練馬区の自宅で息子の英一郎さんを包丁で殺害した罪に問われた元農水次官・熊沢英昭被告。

懲役6年の実刑判決から4日が経った12月20日東京高裁が熊沢被告の保釈を認める決定をしたのだ。殺人罪で実刑判決を受けた被告の保釈が認められるのは極めて異例。東京高裁はなぜ保釈を認めたのか?

元東京地検特捜部検事の高井康行弁護士は残された妻の存在を指摘する。

元東京地検特捜部検事 高井康行弁護士:
環境を整えさせる必要があるというふうに考えた場合は保釈になる場合がある。体があまり健康ではない奥さんが1人残されているわけでしょ。奥さんがきちっと生活できるように熊沢被告ができることをちゃんとやるという時間を与えたということではないか…

被告人質問で熊沢被告は「(息子と)目が合うとすごい形相と声で「殺すぞ」と言われました。数日前に受けたひどい暴行を思い出して本当に殺されると思いました」と証言。

裁判では、英一郎さんの激しい家庭内暴力や妻のうつ病、娘の自殺など熊沢被告を取り巻くさまざまな現実が明らかに。

しかし、熊沢被告には「犯行に至る経緯には短絡的な面があると言わざるを得ない」とし執行猶予なしの実刑判決が言い渡された。

ネットでは保釈賛成、反対そして心配の声が

熊沢被告の保釈を認める決定が報道されると、ネット上では「痛ましい事件なのは分かるが保釈するのはおかしい」「社会に出てくることに違和感は否めません」と保釈に反対する意見も…

一方で、「熊沢被告の性格や事件の本質を考えると逃走などの疑いがない以上保釈で良いと思います」「保釈より執行猶予をつければいいのに」といった保釈に賛成する意見もあった。

また、「責任感の強い方だと感じています。保釈の後が心配です」や「万が一にも自殺の恐れがないよう関係者には見守っていてほしい」と熊沢被告の保釈後を心配する声もあった。

そうした恐れも保釈の判断において考慮されるのか?若狭勝弁護士に聞いた。

若狭勝弁護士:
異例の保釈決定という感じを抱きました。裁判所としては自殺の恐れも当然考えなければいけない。特に保釈になって自宅に帰れば、当時のことを思い出せば自殺を企てる恐れも出てくると思う。その意味では保釈をすることがいいのかどうかというと、私は甚だ疑問です


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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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