子どもたちの遊び声などへの苦情を契機にいったん廃止が決まり、その後存続が検討されていた長野市の青木島遊園地(同市青木島町大塚)について、荻原健司市長は1日、遊園地の「廃止」を決定したと市議会で表明した。荻原市長は2月、市民の声を受けて公園の存廃を再検討する考えを明らかにしたばかりだったが、土地を借り受け続けることが難しくなり、存続を断念した。
青木島遊園地は2004年4月、地元区長会の要望を受けて開設され、広さ1376平方メートルの園地は、市が民有地を借り受け、地権者に借地料を支払ってきた。
市長「地権者が新たな土地利用を計画」と説明
この日の市議会3月定例会の答弁で荻原市長は「市が昨年に廃止方針を示し、今年度いっぱいでの現状復旧を申し入れて以降、(地権者が)新たな土地利用を計画されており、これ以上、土地をお借りすることは断念せざるを得ない状況にある」と説明。その上で、「存続を望んだ住民の期待にお応えできなかったことは大変申し訳なく思う」とわびた。
青木島遊園地は、青木島児童センターや市立青木島小学校、市立青木島保育園に隣接する。青木島小の1、2年生向けの学童保育施設である児童センターは、周辺住民からの苦情を受けて21年3月から遊園地の使用を自粛してきた。
荻原市長は今後、児童センターを利用する子どもの遊び場を小学校の敷地内に確保することも表明した。
児童センターの機能も、小学校の空き教室を活用して3年生以上の児童向けに開設している「子どもプラザ」に統合していくという。
「反省すべきところは反省」市長
遊園地を巡っては、22年1…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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