長野県中野市で猟銃発砲、市議会議長宅に立てこもり 女性1人死亡

 25日午後4時25分ごろ、長野県中野市で、「男が女を刺した」「猟銃を持っている人がいる」との110番通報があった。県警によると、同市で猟銃の発砲事件があり、男性警察官2人と一般人とみられる男性1人、女性1人の計4人がけがをして、このうち3人が病院に搬送された。県警はこの女性の死亡を発表した。猟銃を持った男は、同市江部の民家に立てこもっているという。

 県警によると、女性のけがは刃物によるものとみられる。県警によると、事件が起きたのは青木正道・同市議会議長の自宅で、男が立てこもった民家は、青木議長が所有する近くの建物とみられるという。

 現場は長野電鉄の信州中野駅から西に約2キロの住宅地。

 中野市危機管理課によると、25日午後4時50分ごろ、消防から「江部地区で散弾銃を発砲する事件が起きた。けが人がいて容疑者は逃走している」との連絡を受け、同5時ごろに市内全域を対象に防災行政無線で、市民に対して屋外に出ないよう呼びかけている。学校や保育園に対しては、個別に注意を呼びかけているという。

近くの会社員「物騒でおっかない」

 長野県中野市で25日午後、発砲事件が起きた。現場近くの会社に勤務する池田裕幸さん(57)は、市の防災無線で発砲事件を知ったという。会社近くの道路では、警察官が車をUターンさせるなどして警戒にあたっているといい「外ではパトカーが並び、警察官が出入りしている。物騒で、おっかない」と話した。

 現場は長野電鉄の信州中野駅に近い同市江部の住宅地の一角。

 25日午後6時ごろ、現場付近には規制線が張られ、人通りはなかった。付近には新しい住宅も多く、小学校もある。

 近くに住む70代の男性によると、地域には若い世帯が移り住み、人口も増加傾向だという。男性は「たまげたし、怖い。何があったのか」。子どもを学校に通わせる女性も「まさかこんなことがあるなんて。怖くて外を歩けない」と語った。

 現場近くに住む中野市議の女性は「どんなトラブルがあったかはわからないが、まずは子どもたちの安全を確保しなくてはいけない」と話した。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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