高億翔
塩尻市塩尻町の丸山大輔県議宅で妻の希美さん(47)が殺害された事件で、希美さんが倒れていた自宅兼事務所の入り口が無施錠だったとみられることが、捜査関係者への取材で分かった。県警は、希美さんを襲った犯人が出入りした可能性もあるとみて、侵入経路について調べている。
県警によると、希美さんは、丸山県議が経営する酒造会社「笑亀酒造」の事務所内で29日午前6時45分ごろ、倒れているところを家族に発見されたという。
捜査関係者によると、希美さんが倒れていた場所の近くには金庫があった。しかし、室内が荒らされたり、何かが奪われたりした形跡は見つかっていない。割られた窓ガラスもなかったという。
県警によると、希美さんの死因は首を絞められたことによる窒息死だった。ただ、凶器は特定されていない。捜査関係者によると、希美さんの遺体には、首の絞め痕と、抵抗する際にできる擦り傷のほかに目立った傷はなかったという。
県警によると、希美さんは28日夜に同居家族と過ごしたことが確認されており、殺害は29日未明から早朝とみられている。関係者によると、丸山県議は29日の県議会で一般質問をする予定だったため、28日は長野市内の議員会館に宿泊していたという。
県警はフリーダイヤル(0120・059・110)で、事件に関する情報提供を呼びかけている。(高億翔)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル