閉鎖空間で過ごす達人? 宇宙飛行士が語った在宅のコツ

 新型コロナウイルスの感染拡大で、外出自粛や在宅勤務が求められている。ずっと家にいるとストレスがたまるが、どう発散すればいいのだろうか。国際宇宙ステーション(ISS)など閉鎖空間で長い時間を過ごすことの多い宇宙飛行士の若田光一さん(56)に、オンラインでコツを聞いた。

 ――若田さんは宇宙航空研究開発機構(JAXA)の理事を務められていますが、今は在宅勤務ですか。

 そうです。(筑波宇宙センターがある)茨城県が緊急事態宣言の対象になる1週間前くらい前から、家で作業を始めました。その後、JAXAも全事業所がテレワークになりました。日本実験棟「きぼう」の運用管制チームなどはシフトで勤務していますが、それ以外はテレワークです。

 ――在宅勤務のコツは。

 テレワークであっても仕事の生産性は維持していかなければなりません。気持ちも引き締めないといけませんが、気合だけではなんともできないこともありますよね。生産性の維持に必要なのは、スケジュールを明確にすることかなと思います。

 ISSでは半年間のミッションで何をするかの大まかなゴールがあり、2週間先まで毎日のスケジュールも分刻みで立てられています。それをきちんとこなしていくことが非常に重要です。今のような状況でも、1日単位や1週間単位、1カ月単位で目標を定め、普段の学校や会社の生活と変わらないスケジュールで過ごすと楽なのかなと思います。あと、休みの日はちゃんと休むということですかね。

アリやメダカと話して、元気に

 ――外出自粛の中でも心身を健康に保つにはどうすればいいですか。

 (ISSでは90分ごとに日が…


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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