開会式では披露できず落胆 競歩会場でアイヌ民族ら舞う

【動画】「アイヌ舞踊パフォーマンス」大通公園で開催=戸田拓、芳垣文子撮影

 東京五輪のマラソン・競歩が行われる札幌市では、スタート、ゴール地点となる大通公園で5日、アイヌ民族の伝統舞踊が披露された。

 さっぽろテレビ塔の足元に約400平方メートルのステージを設置。道内各地のアイヌ民族ら約80人が舞った。新型コロナウイルス感染防止のため無観客となった。

 披露された「ウポポ ヤン リ●(●は小文字のム)セ ヤン」という演目は、アイヌ語で「歌いましょう、踊りましょう」という意味。「世界が心を一つにすることで現代の様々な課題を解決していこう」とするアイヌ民族の願いと、そのコンセプトである「パラル(大きな道)・ひとつになる道」を体現するプログラムだという。

 道内各地の15の踊りや歌、ムックリなど伝統楽器の演奏を組み合わせたステージだ。

 東京五輪では「多様性」の象徴として当初、開会式でのアイヌ伝統舞踊の披露が検討されたが、見送りとなった。準備を進めてきたアイヌの人たちの間では一時大きな落胆が広がった。

 今回マラソン・競歩の競技に…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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