開発開始から10年。ようやく日本の新型ロケット「H3」の打ち上げが成功した。国際競争のスタート台に立ったものの、今後、安定した打ち上げを重ねていけるかが問われる。
H3ロケット2号機の打ち上げ後、17日午後に開かれた記者会見。「本当にお待たせしました。ようやくH3がおぎゃーと産声をあげることができました」
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の岡田匡史プロジェクトマネージャは、そう喜びを語った。
精度高く「100点満点」の評価
打ち上げに失敗した初号機ができなかった第2段エンジンの燃焼が確認され、予定の軌道に到達。載せていた2機の小型衛星(重さ約70キロと約5キロ)は、予定の高度から1キロ以内の誤差でそれぞれ分離でき、高い精度を確認できたという。
2号機には当初、地球観測衛星「だいち4号」を載せる予定だったが、初号機の失敗を受けて計画を変更。ロケットの性能を確かめるため、同じ重さのダミー衛星(重さ約2・6トン)を載せて分離の動作を実施した。
岡田さんは、この日の打ち上げについて「100点満点」と評価しつつ、「H3は2回経験しただけ。これからが勝負なので、しっかりと育てていきたい」。
初号機の失敗からの1年につ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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