名古屋港水族館(名古屋市港区)で飼育中のアオウミガメの卵がかえった。1992年の開館以来、初めての繁殖成功。館では、生まれた6匹のうち、2匹を公開している。
熱帯から亜熱帯に生息するアオウミガメは、甲羅の長さが1・2メートル、体重150キロ以上になることもある大型のウミガメだ。ウミガメの中でも草食性の傾向が強く、海草や藻を好んで食べる。そのため脂肪が緑色がかっており、「アオ」がつく名前の由来と言われる。環境省のレッドリストに絶滅危惧種として掲載されている。
7月以降、雌の「CmW―03」が4回にわたり364個の卵を産んだ。飼育担当の森昌範さん(47)も「ノーマーク」と話す産卵だった。めったに見られない交尾が確認されていたため、受精卵の可能性が高いとみて、孵化(ふか)するのではと期待していた。
施設でアオウミガメが受精卵を産むのは珍しく、卵の多くは研究機関に寄付した。9月末、館に残した卵から、6匹がかえった。
館として初めての繁殖成功…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル