神奈川県座間市の佐藤湊君(15)が、「おもしろ系ダウン症ユーチューバー」を名乗って動画の発信を重ねている。大好きなコマの玩具「ベイブレード」を机上で対決させたり、料理に挑戦したり、海や山に出かけたり――。一緒に動画を制作する父の洋行さん(43)は「ありのままの姿を見て欲しい」という。
「はいっ、ミナトTVのミナトです!」。動画は湊君が両手を前に突き出し、カメラに向かって体を乗り出す場面で始まる。撮影場所は自宅のリビング。洋行さんがカメラを回しながら湊君に話しかけ、2人のやりとりを中心に動画が進む。編集は洋行さんの担当だ。
チャンネル名は「ミナトTV おもしろ系ダウン症YouTuber」。3年前に開設し、週に数本のペースでアップを続けている。チャンネル登録者数は4500人を超えた。
ある動画では、人気料理研究家のレシピ動画を元に、湊君が親子丼を1人で作る様子を紹介した。「包丁は前後に動かして、なるべく薄くね」「(計量スプーン)いっぱいまで入れて」。洋行さんの助言を受けながら、ゆっくり食材を切ったり、調味料を入れたり。手順を間違えても「やっちゃった。あはは」。完成したものを食べると「鶏肉の弾力感があって、卵の風味もあって、おいしい」と笑顔がはじけた。
野球観戦やキャンプに出かけたり、大食いに挑戦したり。最近は視聴者からの質問に答える企画にも挑んだ。一番人気はベイブレードを対決させた動画で、24万回以上再生された。
こうして湊君がさまざまなことに挑戦する姿を発信するのは、「ダウン症の人はできないことが多い」というイメージを変えたいと思うからだという。
湊君は生後すぐ、ダウン症と診…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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