埼玉県内の若者らが、寄居町で1923(大正12)年9月の関東大震災後に起きた朝鮮人惨殺事件を題材にした朗読劇を、今月下旬に韓国で上演する。「歴史を忘れない」。そんな気持ちを韓国の人々に伝えたいという。
朗読劇「約束は今も」を上演するのは、大学1年の高比良あかりさん(19)と、大浜広海さん(15)ら高校1年の男子4人、同3年の女子1人の計6人。
「約束は今も」は、寄居町であめ売りをしていた朝鮮人青年、具(ク)学永(ハギョン)さんが殺害された事件が題材。皆野町で3月に開かれた「春の平和祭」で初上演された。
作品づくりが始まったのは昨年秋。高校教員で秩父ユネスコ協会事務局の江田伸男さん(68)が、知り合いの高比良さんらに、「春の平和祭」で毎年恒例の、高校生らによる朗読劇への参加を呼びかけた。
朗読劇は、高校生が自分たちで作る。江田さんは関東大震災後の朝鮮人虐殺をテーマとして提案した。
高3の秋池柚さん(17)が…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル