関東甲信、東海、近畿で線状降水帯発生の恐れ 交通機関の乱れ相次ぐ

 強い台風7号は14日午前9時現在、和歌山県・潮岬の南東約260キロの海上を時速15キロメートルの速さで北西に進んでいる。気象庁によると、15日に東日本や西日本に接近し、上陸する恐れがある。関東甲信・東海・近畿など広範囲で14日から15日にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が高まる可能性があるとして、同庁が警戒を呼びかけている。

 台風7号の中心気圧は965ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は40メートル。最大瞬間風速は55メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。

 東日本から西日本の太平洋側では15日にかけて非常に強い風が吹く見込み。東海・近畿地方では、走行中のトラックが横転する恐れもある猛烈な風が吹くと予想されている。太平洋側を中心に雷を伴う非常に激しい雨が降る所もありそうだ。

 JR東海は、東海道新幹線の名古屋―新大阪間について、15日の運転を終日取りやめると13日、発表した。東京―名古屋間では通常ダイヤでの運転を取りやめ、大幅に運転本数を減らす。14、16日も一部運転を見合わせる可能性がある。また、JR西日本も14日、山陽新幹線の新大阪―岡山間で15日の運転を取りやめると発表した。

 新大阪駅は14日午前、帰省の日程を切り上げる乗客らで混雑し始めた。新幹線の改札口では、駅員がハンドスピーカーで「15日は新大阪から名古屋駅間の終日運休が決定しております」と呼びかけた。

 東京都の会社員、萩原優一さん(44)はお盆に合わせて大阪市内に帰省していた。「16日に東京へ戻るつもりだったが、急きょ今日帰ることにした。残念ですが、仕方ないです。帰りの新幹線の席がとれてほっとしています」と話した。

 大阪府八尾市の池永清華さん(46)は、予定を1日早めて名古屋へ戻る長女(23)夫婦を見送った。「3日間という短い帰省になっちゃったけど、家族でゆっくりお盆を過ごせました」

 日本航空は大阪や九州を14日に発着する計19便の欠航を決め、15日も大阪を発着する便を中心に計240便の欠航を決定した。全日空は14、15日の八丈島と羽田を結ぶ計12便の欠航を決め、さらに欠航が増える可能性もあるとしている。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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