関西国際空港を運営する関西エアポートは10日、昨年9月の台風21号による関空の浸水被害を受けて実施中の1期島の護岸かさ上げ工事を報道陣に公開した。災害対策のうち最も緊急性が高いとして5月から本格着工しており、令和2年度末に完了予定。
21号では最大5・2メートルの波が関空を襲い、総浸水量の約6割が東側から浸水した。工事では護岸の東、南、北側を1・5~2・7メートルかさ上げ。工事担当者は「工事が完了すれば、同規模の波が来ても浸水をほぼ防げる」と説明している。
この日は、滑走路に並行する東側護岸(全長約4千メートル)の工事が公開され、ホースで木製の型枠にコンクリートを注入する作業が進められていた。
災害対策工事は主に3種類あり、2年度以降は滑走路と誘導路を約16~42センチかさ上げし、護岸海側に波の勢いを弱める消波ブロックを設置する。総事業費は約541億円で、全工事は4年度末に完了する。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース