関羽の像、写真スポットに 三国志展が20万人突破

 東京国立博物館(上野公園)で開催中の特別展「三国志」(朝日新聞社など主催)で来場者が20万人を超え、27日、記念のセレモニーが開かれた。東京都昭島市の大久保宏子さん(45)家族に、銭谷真美館長から記念品として、この日発売された「関羽(かんう)像のフィギュア」が贈られた。

 長女の杏さん(17)、長男慶之君(11)と訪れた大久保さんは、子どもたちの希望で来場。高校2年生の杏さんは、中学校の卒業研究をきっかけに中国史が好きになり、曹操(そうそう)関連の文物を楽しみにしていた。この日が夏休み最後の日だった慶之君は「うれしい。武将たちが使っていた武器を見たい」と目を輝かせた。

 本展の入り口付近で大勢を魅了するのは、中国・後漢末期に名をはせた武将、関羽の像だ。関羽は死後、武神などとして崇拝の対象となり、各地の関帝廟にまつられた。

 今回公開されているのは、新郷市博物館が所蔵する青銅製で、ほぼ等身大。世に伝わるもののうち屈指の「美関羽」と評される。

 会場内はフラッシュや三脚などを使わなければ、展示品の写真撮影ができるため、関羽像の周りで大勢が足を止める。

 この大人気の関羽が、海洋堂の技術でフィギュアになった。ポリストーン(人工石)製で高さ約7・2センチ。会場内の特設ショップと通信販売「朝日新聞SHOP」で販売中。4千円(税抜き)。

 特別展「三国志」は、漢から三国の時代の文物を、最新の考古学成果によって読み解いてみせる。名将の墓「曹操高陵(こうりょう)」からの出土品を含め、考古資料約160件を集めており、約8割が日本初公開だ。

 9月16日まで。月曜休館(最終日は開館)。開館時間や入場料など、詳しくは公式サイト(https://sangokushi2019.exhibit.jp/)へ。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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