近畿地方は7月に入って降った雨が、すでに7月全体で降る降水量を大幅に上回っている所があります。あす10日から週末にかけても近畿地方は雨が降り、雨の量がさらに増える見込みです。引き続き雨の降り方に注意、警戒が必要です。
10日は前線北上 週末にかけて大雨のおそれ
9日の近畿地方は南部に断続的に発達した雨雲がかかっていますが、中部や北部は比較的雨のやんでいる時間が多くなりました。ただ、あす10日(金)にかけては梅雨前線が西日本から日本海へ北上し、11日(土)から12日(日)にかけて近畿地方へ雨雲のもととなる湿った空気の流れ込みが強まる見込みです。近畿地方は10日から週末にかけて断続的に雨が降るでしょう。雲画像では梅雨前線に対応する帯状の雲が本州に延び、東シナ海や中国大陸には白く輝く雲のまとまりが控えています。週末にかけてこのような雲のまとまりが西から近づき、近畿地方でも大雨になるおそれがあります。
週末にかけてさらに雨量増加 土砂災害に警戒を
近畿地方は7月1日から9日までの降り始めからの雨量が、京都市で300ミリ近くに達するなど、月の3分の1程度で、すでに7月全体で降る雨の量を大幅に上回っている所があります。10日(金)から週末にかけては再び雨が降りやすくなり、さらに雨の量が増える見込みです。奈良県や和歌山県には引き続き大雨警報の発表されている所があり、そのほかの近畿地方にも広く大雨注意報が発表されています(9日17時現在)。これまでの雨で地盤の緩んでいる所が多く、少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあります。引き続き、最新の気象情報や地元の自治体から発表される情報をこまめに確認し、安全な場所で過ごすようになさってください。
日本気象協会 関西支社 北井 菊恵
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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