関西電力は10日、福井県内の3原発から出る使用済み核燃料について、2035年度までの搬出計画を県に示した。その中で、原発内に保管する新施設の設置を初めて盛り込んだ。関電は23年末までに県外で燃料を保管する中間貯蔵施設の候補地を示すと県と約束をしていた。中間貯蔵施設の確保は続けるとしているが、県内保管は新たな議論となりそうだ。
関電の水田仁・原子力事業本部長と経済産業省資源エネルギー庁の山田仁・政策統括調整官が県庁を訪れ、中村保博副知事に説明した。
原発内での保管は「乾式貯蔵」と言われる方法で、原発内のコンクリート製の建屋の中で、金属製の専用の容器(キャスク)に入れて保管する。東京電力福島第一原発や日本原子力発電東海第二原発(茨城県)で実施され、九州電力や四国電力なども計画を進める。
関電は中間貯蔵施設について…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル