関西電力の森本孝新社長が14日夜、大阪市の関電本店で記者会見し、「(金品受領問題に関する)第三者委員会の調査報告書の内容を厳粛に受け止め、信頼回復に全力を尽くす。今回生まれ変われなければ、明日の関電はない。不退転の決意で改革に邁進(まいしん)する」と述べ、経営再建に意欲を示した。会見には岩根茂樹前社長も同席した。
森本氏は冒頭、「今般の事態がお客さま、また社会の皆さまからの信頼を裏切り、多大なご迷惑をかけたことを改めておわび申し上げる」と謝罪。社会の厳しい批判にさらされるなかでの社長就任については「重責に身が震える思いだが、いかなる困難にも立ち向かう覚悟だ」と強調した。
また森本氏は、今回の問題を受けてすべての取締役が報酬を自主的に返上したほか、自身を本部長とする経営刷新本部を立ち上げたことを明らかにした。
辞任した岩根前社長もあいさつし、「報告書は大変厳しい内容だが、真摯(しんし)に受け止めている。自分自身も金品の受領者であり、社長として問題に組織的に対応できなかったことは痛恨の極みだ」と反省の弁を述べた。
森本氏は東大経済学部を卒業後、昭和54年に関電に入社。企画室長、常務執行役員などを経て、平成28年6月から副社長を務めていた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース