関西電力の役員ら20人が高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役の森山栄治氏(故人)から計約3億2千万円分の金品を受け取っていた問題で、関電の岩根茂樹社長(66)と八木誠会長(69)が2日会見した。
岩根氏は会見の冒頭で、「お客様や社会のみなさまからの信頼やお気持ちを裏切り、多大なご心配やご迷惑をおかけし、改めて深くおわびします」と陳謝。八木氏も「これまで十分な情報開示ができていなかったが、今回は可能な限り詳細な情報を開示し、不安を払拭(ふっしょく)したい」と謝罪したが、両氏とも辞任は否定した。
八木氏は「すべてのうみを出し切る。徹底的な調査と原因究明が、今の私の務めだ」と述べた。八木氏は地元財界の関西経済連合会の副会長、岩根氏は大手電力10社でつくる電気事業連合会の会長を務めているが、いずれも続投する意向を示した。
会見では再発防止策として、高浜原発以外でも同様の事案がないか調べるための、新たな第三者委員会を設置する方針を示した。年内をめどに調査結果を報告するという。
関電はこの日、昨秋まとめた調査報告書を公表した。金品を受け取っていた20人のうち、2人には現金や商品券、金貨など1億円を超す金品が渡っていた。最も多かったのは鈴木聡・常務執行役員の約1・2億円。豊松秀己元副社長は約1・1億円、八木氏は800万円超を受け取っていた。ただ、これらに対する社内処分は報酬の一部返上などにとどまっていた。
報告書では、森山氏に関電が事…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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