岐阜市の岐阜公園にある日中友好庭園で、春限定の薄いピンク色の「渦巻き」が、闇夜の池に浮かび上がった。
1日夜、庭園の池の周りには桜が咲き誇り、散った多くの花びらが水面に浮かんでいた。長時間露光(15秒)で撮影すると、あちらこちらで花びらが曲線をつくり、池に渦が巻くような幻想的な光景が写真に現れた。この様子を撮ろうと、20人以上が三脚を立て、カメラを構えていた。
5年前から訪れる地元の鷲見(すみ)肇さん(58)は「花びらの流れにより、30分すると違う光景に変わることもあります。不思議な景色です」と話した。SNSで広まり、ここ2、3年で人気スポットになったという。
公園管理事務所によると、池の3カ所の噴き出し口から水が流れることで、花びらの渦巻きができる。無風も条件の一つ。「運が良いと出くわす」春の数日間しか見られない現象だという。(長島一浩)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル