今年4月、大阪府立大と大阪市立大(以下、府大と市大)が統合して「大阪公立大」が開学する。まもなく始まる一般選抜などを経て入学する新入生は、新大学の「1期生」だ。入学定員は国公立大で全国3位と規模も大きい。どのような大学を目指すのか。学長予定者の辰巳砂(たつみさご)昌弘氏(66)に聞いた。
まずは日本の皆さんに知ってもらう
――新大学の目標は。
公立の総合大学として、子どもの貧困や地域医療といった大阪が抱える課題を解決したい。地域に貢献しつつ、世界的な研究も担っていく。その両者がなければ、信頼される大学にはなれない。
まったくの新しい大学で、世界的な知名度はゼロ。まずは日本のみなさんに知ってもらえるように頑張りたい。世界大学ランキングは、それ自体が目的ではないが、重要な指標になる。ゆくゆくは上位を目指したい。
「総合知」を駆使した研究を
――どんな学部に力を入れたいと考えるか。
もともと府大は工学、農学…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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