松永和彦
阪急電鉄と阪神電鉄は3日、駅のホームドア整備などのバリアフリー化に充てるため、来年4月から運賃に一律10円を上乗せすると発表した。消費税率変更に伴う2019年10月以来の値上げで、阪急の初乗り運賃は160円が170円に、阪神は150円が160円になる。
関西の大手私鉄では初めて、昨年12月に国が創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用する。首都圏では東京メトロやJR東日本などが同制度に基づく料金の上乗せを決めている。
阪急は10円の上乗せで年36億7千万円の増収を見込む。現在、十三、神戸三宮の2駅にしかないホームドアを2035年度には68駅まで増やすとしている。
阪神は年13億5千万円の増収を見込む。大阪梅田、神戸三宮の2駅にとどまるホームドアを35年度までに34駅で整備したいという。
阪急、阪神とも通勤定期には月380円を加算する。通学定期の額は変更しない。(松永和彦)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル