いまから40年ほど前、わたくしは、とある大学の応援部におりました。活動のメインは、野球の応援。東京の神宮球場で、学ラン姿で絶叫しておりました。
そんなわたくしです。野球の試合よりも気になるのが、この方々の存在です。
阪神タイガース応援団!
あの黄色い服を着て、外野席で応援をまとめている人たちのことです。
あの方たち、何者?
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9月9日午前11時前、わたくし、阪神甲子園球場に到着しました。この日は、2位をいく広島カープとの3連戦の2日目。前日の試合で阪神は快勝、アレへのマジックを10にしていました。
試合開始は午後2時。球場開門は正午なのですが、お客さんは球場に集まってきています。球場正面にいきます。入場券売り場には、こうありました。
「当日券なし」
その右横には、前売り券の売り場があるのですが、ぜ~~~んぶ売り切れ。
岡田監督の口癖を拝借するなら、「そらそうよ」。そう思いながら、ライトスタンドの入り口前へ。応援団のみなさんが待っていてくださいました。
北海道から九州まで11団体
大阪市に住む三橋匠さん(28)。甲子園や京セラドームでの試合での応援を受け持つ「阪神伍虎(ごとら)会」、その団長だ。
中学生のころ甲子園のライトスタンドに行き、応援団の人たちのカッコよさにあこがれた。トランペットを買って練習し、大学生のときに入団。ただいま、団長になって3年目である。
球場では、選手それぞれのヒッティングマーチを吹き、現場を仕切る。「タイガースを応援することは、ボクの生きがい」。まだ若いのに、そう言い切る。なんて素晴らしいことでしょう。ふだんは会社員として、しっかり仕事をしている。
「全国各地にいる応援団のみなさんと球場応援のタスキをつなぎつづけたからこそ、今があります」
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阪神タイガース応援団は、北海道から九州まで全国11団体で構成されている連合体です。団員はあわせて180人ほどいます。学生もいるし、女性もいます。
そして、NPB(日本野球機構)に応援活動を認めてもらっている「NPB特別応援許可団体」です。NPBが定めている試合観戦の決まり、各球場で決められている規制などを守り、熱く楽しく、節度をもった応援をくりひろげています。
甲子園に、全国11団体のひとつである「関東若虎会」のメンバーが来ていた。その団長である大森敏克さん(46)は、東京住まいの会社員。ふだんは、東京ドーム、神宮球場、横浜スタジアムはもちろん、パ・リーグとの交流戦があるときはZOZOマリンスタジアムなどにも応援にいく。
生まれは京都。大学を卒業して東京に移り、会社員をしている。
あの~、阪神ファンになった理由は何ですか?
阪神伍虎会・関東若虎会・福虎会……。甲子園に集まった全国のタイガース応援団員たちに、元東大応援部の中島隆記者が聞きました。「あなたはなぜ、阪神を応援するのですか?」
「関西出身者に、それ聞きま…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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