阪神大震災から25年を迎えるのを前に、兵庫県淡路市の北淡震災記念公園で11日、神戸市長田区で起きた大規模火災で焼け残った「神戸の壁」のライトアップが行われた。25人の参加者が両手を広げて十字架のように人影を投影し、鎮魂の思いを刻んだ。
壁は高さ7・3メートル、幅13・5メートル。昭和2年ごろに同区の若松市場に建てられた防火壁で、空襲や震災にも耐え残った。震災の“証人”として現代美術作家の三原泰治さんが「神戸の壁」と名付けて保存運動を展開してきたが、周辺の再開発に伴い、平成12年に津名町(現淡路市)に移設。21年に同公園へ再移設された。
式典では参加者全員で黙祷(もくとう)した後、壁に十字の人影を映し出した。三原さんは「震災の記憶と教訓を千年先まで生かすためにも、見て触れて感じてほしい」と語った。
壁のライトアップは17日までの毎日午後5時半~10時に実施される。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース