阪神支局襲撃、5月3日で33年 「言論の大切さ継承」

 朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)で小尻知博記者(当時29)ら2人が殺傷された事件から、5月3日で33年になる。小尻記者を追悼するため例年設けている記帳・拝礼所について、朝日新聞社は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、設置をとりやめる。

 岡村邦則・朝日新聞大阪本社編集局長は「安全確保のため例年と異なる対応をとりますが、事件がもつ重みを次代に伝え、言論の自由の大切さを継承していきます」としている。

 事件は1987年5月3日に発生。「赤報隊」を名乗る犯行声明文が報道機関に届いたが、2002年5月に時効が成立した。朝日新聞社は例年、阪神支局1階に記帳・拝礼所を設置。昨年は約590人の市民が訪れた。今年は緊急事態宣言が出たことを考慮した。

 遺品や事件の資料を展示する3階の襲撃事件資料室も開放しないが、阪神支局を訪れる人のため午前9時~午後2時、1階に祭壇を設ける。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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