東孝司
今夏の徳島市の阿波踊りで設けられた1席20万円のプレミアム桟敷席が建築基準法違反の構造だったことに関連し、観光庁が企画主体のレジャー会社「アソビュー」(東京)から違反に至った経緯を聞き取る調査を始めた。事業への補助金交付を見直すかどうか検討するという。
この企画を巡っては、同社が観光庁の「観光再始動事業」への採択を申請し、5500万円の交付決定を受け、「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」と共同で運営した経緯がある。
観光庁によると、同社と結んだ契約書には、履行に不備があれば交付額を減額したり、契約を解除したりする規定がある。同庁は期限を定めずに聞き取り調査を重ね、契約違反に該当するか判断するという。
桟敷席へ上り下りする外階段の幅が基準を満たしていなかったことは同社も実行委員会も認めており、9月4日に開催予定の実行委員会の会合で、経緯の詳細を明らかにする予定だ。
今回の不祥事を受けて、実行委を構成する徳島市の内藤佐和子市長は「実行委がプレミアム桟敷席を建築基準法に違反した状態で提供したことは遺憾に思う。二度とこのようなことが起こらないよう取り組む」とコメントした。(東孝司)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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