城戸康秀
熊本県の阿蘇山の噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」から「3(入山規制)」に引き上げられたのを受け、阿蘇火山防災会議協議会(会長・佐藤義興阿蘇市長)は24日、中岳第1火口から約2キロ圏内の立ち入り規制を始めた。
規制に伴い、阿蘇山上に向かう登山道は阿蘇パノラマライン坊中線が草千里駐車場横まで、南阿蘇村からの同吉田線は池の窪牧野入り口までとなる。市道仙酔峡線も国立阿蘇青少年交流の家入り口付近で通行止めとなり、仙酔峡には行けなくなった。
阿蘇五岳への登山は、中岳と高岳が引き続き規制される。烏帽子岳と杵島岳は24日から登山禁止となったが、いずれも山頂は2キロ圏外にあり、登山路の安全確認後に規制解除される見込み。現状、登山可能なのは根子岳のみ。
阿蘇市は、観光客に阿蘇山はまったく登れないと誤解される風評被害の発生を強く警戒。SNSなどを通じて「草千里までは行けるといった正確な情報の発信に力を入れたい」(佐藤義興市長)という。(城戸康秀)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル