3~8人の少人数で5分以内の演奏を競う第46回全日本アンサンブルコンテスト(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が19日、浜松市のアクトシティ浜松で予定され、東京からは4部門に計7団体が出場する。職場・一般部門で初出場のデアクライス・ブラスオルケスターと、大学部門で連続出場する東海大学を紹介する。(武田遼)
クラリネット四重奏のデアクライス・ブラスオルケスター
「第6楽章が不安定だからゆっくり。もう1回。もう1回。もう1回…」
3月上旬の平日夜。東京都品川区のこぢんまりした貸会議室に、デアクライス・ブラスオルケスターで結成したクラリネット奏者のグループを率いる早岡りんさん(42)のかけ声が響いた。メンバーは24~42歳の男女4人。同じ箇所を通常の速さよりゆっくりと、納得がいくまで吹き続けた。
2009年7月に結成の同団は約70人の団員を抱える。全日本吹奏楽コンクールの出場経験はあるが、アンサンブルの全国大会に出場するのは初めて。「数回、大会には挑戦してきたが全国への壁は厚く、心が折れていた」。早岡さんは9年ぶりに挑戦を決めたが、そのきっかけは仲間から届いたメッセージだった。
22年9月11日の都吹奏楽…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル