浄土宗総本山の知恩院(京都市東山区)で27日、大みそかに鳴らす「除夜の鐘」の試し突きがあった。例年は多くの参拝者が詰めかけるが、今年は新型コロナウイルスの感染防止で立ち入りを制限。静寂に包まれた境内に、鐘の音が一足早く響き渡った。
鐘は「日本三大梵鐘(ぼんしょう)」の一つとされ、高さ3・3メートル、直径2・8メートル、重さは約70トンあり、僧侶17人で突く。子綱を持つ16人はマスクを着用し、「えーい、ひとーつ」「そーれ」の掛け声で、太い親綱を持った僧侶が撞木(しゅもく)に仰向けでぶらさがるようにして鐘を打ち鳴らした。
31日は午後4時半ごろに閉門し、夜間は境内に入れない。午後10時40分ごろから除夜の鐘を突き始め、YouTubeでライブ配信される。(小林正典)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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