東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域を抱える福島県飯舘村は20日、福島市で開いた住民説明会で、同区域の一部について、放射性物質を取り除く「除染」をせずに、来春に避難指示を解除する方針を明らかにした。政府が2020年に避難解除を緩和して以降、未除染での避難解除は初めてとなる。
杉岡誠村長と政府の原子力災害現地対策本部が住民説明会後の記者会見で明らかにした。除染をしない避難解除には住民の反発もあったが、杉岡村長は「説明会で同意は得られた」と話した。
村と政府の説明では、飯舘村の帰還困難区域は1080ヘクタール。このうち、放射性物質が付いた表土をはぎ取る通常の除染をし、来春に避難解除予定の「特定復興再生拠点」は186ヘクタール(63世帯)で、残りの拠点外(10世帯)は解除の見通しが立たなかった。
今回、未除染での解除が予定…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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