陶磁器の街に「粘土ショップ」 地元名産への危機感

 陶磁器の街として知られる愛知県瀬戸市に、粘土ショップがオープンした。その名も「CONERU nendo shop&space」。瀬戸の粘土で誰でも陶芸を楽しめるのが特徴だ。オープンの背景には「瀬戸の粘土の枯渇」への危機感があるという。

 瀬戸市朝日町の銀座通り商店街でオープンしたCONERU。副代表の南慎太郎さん(26)は「色々な人に瀬戸の粘土の価値を感じてもらいたい」と意気込む。CONERUでは、陶芸用粘土を販売し、陶芸体験ができるスペースも設置。家庭のオーブンでできる「オーブン陶芸粘土」もネット販売している。

 「陶芸をもっと自由に、身近に。ふらっと入りやすくて作業できるようにしたい」

 瀬戸市出身。「地元にもともと愛着はなかった」という。北海道大学に在学中、国内外を問わず旅に出てそれぞれの地域の良さを感じた。「地域を広く紹介する役割を担いたい」と、卒業後に瀬戸に戻り、2年前にゲストハウス「ますきち」をオープンした。そのゲストハウスの大家が、CONERU代表の牧幸佑さん(35)だった。2人は昨年夏ごろから「伝統産業の焼き物で一緒に何かできないか」と話し合った。

 南さんによると、鉱山が減り、…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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