陸自の元隊員3人、強制わいせつ事件で無罪主張へ 29日初公判

滝口信之

 元自衛官の五ノ井里奈さん(23)が自衛隊の訓練中に性暴力を受けた問題で、強制わいせつの罪で起訴された陸上自衛隊郡山駐屯地の部隊に所属していた元自衛官の男3人が無罪を主張する方針であることが20日、被告の弁護人への取材で分かった。

 起訴状によると、3人は2021年8月3日、北海道の演習場建物内で、当時郡山駐屯地の部隊に所属していた五ノ井さんを押し倒し、繰り返し腰を押しつけるなどしたとされる。

 3人は書類送検されたが福島地検は昨年5月、いずれも「嫌疑不十分」で不起訴とした。五ノ井さんが郡山検察審査会に審査を申し立て、検審は昨年9月、「不起訴不当」とした。

 3人の初公判は今月29日に福島地裁で開かれる予定。

 五ノ井さんは被告3人を含む元自衛官5人と国を相手に損害賠償を求めた訴訟も起こしている。今月14日に横浜地裁であった第1回口頭弁論では国は答弁を留保した。五ノ井さん側によると、5人のうち被告3人を含む、4人が争う姿勢を示しているという。(滝口信之)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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