陸上自衛隊は20日、昨年2月に佐賀県神埼市の民家に墜落し、死傷者を出した戦闘ヘリコプターAH64Dの同型機の飛行を、明野駐屯地(三重県伊勢市)にある航空学校で事故後、初めて再開した。
この日は、報道各社に飛行が公開された。飛行したのは1機で、地上約1・5メートルの高さでホバリングをしたり、低空を前進したりした。航空学校長兼明野駐屯地司令の服部正陸将補は「再発防止策を徹底するとともに、丁寧かつ慎重に整備を進めてきた。引き続き、航空安全の確保に万全を期す」とのコメントを発表した。
陸上幕僚監部によると、当面は同校敷地内や周辺で操縦士の訓練や機体の安全性などを確認する。その後、同型機が所属する目達原(めたばる)駐屯地(佐賀県吉野ケ里町など)の第3対戦車ヘリコプター隊と、霞ケ浦駐屯地(茨城県土浦市)にある航空学校霞ケ浦校でも順次、飛行を再開する。(安田琢典)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル