陸自発砲、特定少年の実名公表 地検は「人撃つ弾薬奪うため」と判断

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高木文子 高絢実

 岐阜市陸上自衛隊日野基本射撃場で隊員3人が撃たれ、2人が死亡、1人が重傷を負った事件から8カ月。岐阜地検は28日、強盗殺人と同未遂の罪で自衛官候補生だった渡辺直杜容疑者(19)を起訴し、発表した。住宅街のそばにある射撃場で起きた事件に、不安を口にする地域住民も少なくない。

〈おことわり〉 改正少年法を受け、本社は今回の事件について、事件の重大性などを考慮し、起訴された少年を実名で報じます。

弾倉に計13発の弾薬 取り押さえられてからも2発発砲

 JR岐阜駅から北東に約5キロ、日野基本射撃場は住宅街に囲まれた場所に位置する。広さは約6・7ヘクタールで、陸自の守山駐屯地名古屋市守山区)の隊員が訓練に使ってきた。

 事件が起きたのは昨年6月14日午前9時すぎ。「銃による負傷者がいる」と119番通報があり、自動小銃で撃たれた3人が病院に運ばれた。菊松安親陸曹長(当時52)と八代航佑2曹(当時25)が死亡、原悠介3曹(26)が重傷を負った。菊松陸曹長が2発、八代2曹と原3曹が1発ずつ被弾した。

 候補生だった渡辺容疑者は、八代2曹への殺人未遂容疑でその場で逮捕された。渡辺容疑者を含めた候補生らは昨年6月末で自衛官になる予定で、5回行われる射撃訓練はこの日が最後だった。

 その後の調べで、渡辺容疑者…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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