岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で男性隊員3人が銃で撃たれて死傷した事件で、岐阜地検は28日、自衛官候補生だった渡辺直杜(なおと)容疑者(19)を強盗殺人と同未遂の罪で起訴し、発表した。地検は認否については明らかにしていない。
岐阜地検によると、渡辺容疑者は射撃訓練中だった昨年6月14日、弾薬を奪おうと小銃を発砲。菊松安親陸曹長(当時52)と八代航佑2曹(当時25)を死亡させ、原悠介3曹(26)に重傷を負わせたとされる。
地検は、今年1月までの約6カ月間、渡辺容疑者の事件当時の精神状態を調べるための鑑定留置を実施。その結果を踏まえて刑事責任を問えると判断し、岐阜家裁に送致。同家裁は2月19日、「刑事処分以外の措置を相当と認める事情は見当たらない」などとして検察官送致(逆送)していた。
送検時の容疑は殺人と同未遂だったが、弾薬を奪う目的で発砲したと判断し、強盗殺人と同未遂の罪を適用して起訴した。
2022年4月施行の改正少年法で、18、19歳の「特定少年」が事件を起こして起訴された場合は実名報道が可能になった。
◇
〈おことわり〉 改正少年法を受け、本社は今回の事件について、事件の重大性などを考慮し、起訴された少年を実名で報じます。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment