陸上自衛隊の駐屯地が開設された沖縄・石垣島で22日夜、防衛省による住民説明会があった。政府は敵基地攻撃能力(反撃能力)を担うミサイルの保有を決定し、石垣島を含む南西諸島への運用部隊配置を検討している。住民から不安の声があがるが、防衛省側は「配備先は決まっていない」と述べるにとどめた。
説明会には住民約170人が参加した。駐屯地の井上雄一朗・司令は「島民の皆様の生命と財産、安心な暮らしを守るために訓練に励む」と語った。
住民側から長射程ミサイルについて「配備されるなら、自衛隊に賛成の人でも容認できない」「本当に脅威だ。畑仕事をしていても頭から離れない」といった意見が出たが、防衛省の担当者は「具体的な配備先は決まっていない」「南西防衛の態勢の強化は喫緊の課題。侵略が起きると、軍事・民間施設ともに大きな被害を受ける。それを起こさせない抑止力が大事だ」と政府の従来の立場を伝えた。「石垣市民や国民を守る自衛隊基地はあっていいと考える」と話す住民もいた。
石垣駐屯地は16日に開設され、12式地対艦誘導弾などのミサイル部隊や警備部隊の約570人が配備された。18日にはミサイルなどの弾薬が搬入された。
政府は昨年12月、反撃能力…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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