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現在、新型コロナウイルスの陽性者への対応は、病院に入院するか、ホテルなどで療養するかに分かれています。その判断について、先週、東京都は、都内の医療機関へ6つのステップで行うよう新たな指針を示しました。感染制御が専門の順天堂大学・堀賢教授に聞きます。 新たな指針です。
ステップ1は、重症度で判断し、中等症以上で入院です。軽症ならステップ2へ進み、糖尿病、腎臓病などの基礎疾患があるかないかで判断します。著しい肥満も、基礎疾患に含まれています。基礎疾患があって、薬でコントロールできない場合は入院です。
続いて、ステップ3では、65歳以上か妊娠しているか、免疫抑制剤や抗がん剤を使っているかどうかです。 (Q.これは、過去に使っていた人も入院の対象になるのでしょうか)
これらの治療を受けていなくても、影響は、半年ぐらいは残っていますので、6カ月以内に使うと影響が出ます。 続いて、ステップ4では、食物アレルギーがあるかないかです。食物アレルギーがあって、全身に表れる強いアレルギー症状、アナフィラキシー症状が出る可能性のある人は入院となります。ステップ5は、身の回りのことが一人でできるかどうか。そして、ステップ6は、日本語で会話ができるかどうかとなっています。こうした6つのステップで判断して、ホテルなどの宿泊施設での療養が入院かを判断します。 (Q.こうしたフローのメリットは、何でしょうか)
これまで宿泊療養に誘導するにあたっては、医師が判断しなければいけませんでした。なかには、急変したりする人もいて、予見できないこともあって、躊躇していましたが、こういうガイドラインができたということで、よりスムーズに軽症者をホテルに送れるようになったと思います。ただ、いま、ひっ迫しているのは軽症者ではなく、重症者です。いま、まったく油断できる状態ではないと思います。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース