隈研吾氏「胸がいっぱい」 豪雨で流された久杉橋を再建 山口・岩国

川本裕司

 2018年7月の西日本豪雨で流された岩国市周東町の久杉(くすぎ)橋が建築家隈研吾氏(67)のデザインで再建され、8日、完成式典があった。獺祭(だっさい)で知られる旭酒造の本社前の直売所改装を隈氏が手がけた縁で、復興の象徴として同社がデザインを依頼。県産のヒノキ8トンを使い、美しい曲線を描く久杉橋が出来上がった。

 県によると、新しい橋は長さ21メートルのコンクリート製で、両側に1266本(長さ30センチ~2・7メートル)の10・5センチのヒノキ角材が組み合わされている。19年11月に着工、今年6月末に完成した。総事業費は3億7千万円で、デザイン料2億円を旭酒造が負担、工事費1億7千万円は県が支出した。維持、管理は7月から同市が担っている。

 式典に出席した隈氏は「木をふんだんに使った橋が完成し、胸がいっぱい。里山の象徴として世界につながる力を持っている」と感慨深げだった。(川本裕司)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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